おはなし

お母さんが作った目玉焼き
なんだか不思議だなぁ
白と黄色だけじゃなくて
緑や青　それに紫　ピンクもあるよ
まるで七色　虹みたい
そういえば　わたしの周りにも
色んなお友達がいるなぁ
1人1人　個性的で　とても面白いお友達
みんな　お母さんから生まれてる
お母さんって　すごいかも

お姉ちゃんは　読書が大好き
お外にも本を持って行くぐらい
ボクは　正直　本を読むのは　あんまり好きじゃないんだ
だって　目がチカチカするし　眠たくなってくるんだもん
でも　お姉ちゃんと一緒にいたいから
ボクは　お姉ちゃんが本を読むところを見てる
あ！　リスさんが　お姉ちゃんの頭にピョコッと乗ったよ
お姉ちゃんは　本に夢中で気付いていないけれど…
リスさんも　お姉ちゃんが好きなのかな

今日は不思議な夜
お空にお月様がいっぱいだよ
魔術師の　「ムッシュ・ムニエル」　が
魔法で　偽物のお月様をたくさん作って
街の皆を混乱させているのかな
わたしには本物のお月様が見える
だって　本物のお月様は
いつだって　ちゃんとわたしのことを
まっすぐに見てくれているからね
わたしはそれを知っているから
毎日　ぐっすり　お布団の中で眠れるんだよ

「トリック　ア　トリート！」
「トリック　ア　トリート！」
「お菓子くれないと　いたずらしちゃうぞ！」
ボク達　お菓子欲しさに　街のはずれの
知らないお家まで来ちゃった
「あら　可愛い坊や達　いらっしゃい！」
ドアが　ギ・ギ・ギ…　と開いて
中から　しわくちゃおばあさんがのぞいて　こう言った
「とっておきのお菓子を用意してあるわよ」
ボク達　ちょっと怖くなった
もしかしたら　おばあちゃんは魔女かもしれないよ！
一体　どうなっちゃうんだろう

今日は　いいこと　なかったなぁ
今日は　なんだか　とっても　疲れたなぁ
明日は　頑張れるといいな…
明日こそは　いいことあるって　信じてみよう
そんな思いが　キラキラしてる
きっと　イヤなことばかりじゃないよね
そんな希望で　ピカピカしてる
頑張っている皆の　小さな灯りが集まって
街は宝石のように美しい

おチビちゃん達　お外を見てごらんなさい
ママが言うからお外を見たよ
「わぁ！　雪が降ってる！」
お姉ちゃんは教えてくれた
冬っていう季節になって　凍えるくらいの寒さになると
雪が降るんだってことを
ボクは雪を見たことなかったから　びっくりしたよ
お空から　こんなにきれいな白い粒が降ってくるなら
寒～い冬も悪くないね
お姉ちゃんは　ごはんのあとで
雪だるまの作り方を教えてくれるみたい
ボクは楽しみで仕方がないよ

お星様は見てる
おはよう　って言う
こんにちは　って言う
こんばんは　って言う
いただきます　って言う
ごちそうさま　って言う
ありがとう　って言う
ごめんなさい　って言う
ご挨拶をするあなたをちゃんと見てる
優しいあなたをちゃんと見てるよ

昨日の夢は　怖かった
まるでアリスが穴に落ちるように
わたしも落ちて行っちゃった
その間におばけも見たし
わたしの大切な猫が　ずっとずっと先に落ちて
いなくなってしまったよ
怖いし　寂しいし　悲しかった
目覚めた時には　汗がびっしょり
多分　寝る前に　「不思議の国のアリス」を見たせいだ
夢で良かったけれど
出来れば楽しい夢を見たいな

ワタシが飼っている　あずき　と
両親が飼っている　キナコ。
ややこしいけれど　茶色いほうが　あずき　で
黒いほうが　キナコ　です。
あずき　は　優しいのだけれど　怖がり。
キナコ　は　可愛いお顔だけれど　凶暴。
そんな２匹。
どっちも　可愛い。
いつまでも　可愛い。

眠れない夜　みんなもあるでしょ？

そういうときには踊るんだ

頭の中で　真夜中の街に繰り出して遊んじゃおう

本当はいないオバケだって　仲間にしちゃって良いんだよ

足並み揃えて　ズンチャッチャ

ほら　楽しくなってきた

ズンチャ　ズンチャ　リズムにのって

ズンチャ　ズンチャ　ズンチャッチャ

………

う～ん

あれれ　朝だ…

ちょっとだけ眠れたみたい

おはよう

ななちゃんは　一足早く　冒険に出掛けたよ！
お馬さんに乗って　大空へ
いつかは皆も行くところ...
だけど　ななちゃんは最初に行った！
かよわくて　ひっこみじあんな　ななちゃんだから
本当は　とっても怖かったはずなんだ！
お馬さんに乗るまでも　大変だったんだから！
ほら　みて　今はお馬さんのほうが怖がっているよ
なのに　ななちゃんは笑ってる
ななちゃんは　すごい勇気を持ってるね！
いつか皆と　合流したら　また一緒に遊ぼうね！
それまで　の～んびりして　待っててね　ななちゃん！

３月１１日
ワタシは　灯り　の　有り難さを　知りました
ワタシは　よりどころ　の　安堵　を　知りました
よりどころ　は　すぐそばにあった
明け方まで　寄り添いましょう